トップ > 軟骨 > 軟骨腫とは

軟骨腫とは

軟骨は関節の表面にあり、弾力性と関節面の潤滑性をもち、

血管に乏(とぼ)しいことが特徴です。

また、背の伸びる成長期には骨の端のほうにあって、

盛んに骨を作って骨を成長させる役目をもっています。

このような成熟した軟骨組織が増えていくのが軟骨腫です。

ほとんどが骨の内部にできて(内軟骨腫(ないなんこつしゅ))、

骨の表面にできること骨膜性軟骨腫はまれです。

手足の小さな骨にできることが多く、約3分の1は多発例です。

多発例のなかでは、片側半身のみにできるオリエール病と、

軟部腫瘍の血管腫を合併するマファキ症候群が

特徴的な病態として報告されています。

多発性軟骨腫症は軟骨肉腫へとがん化する危険があり、

オリエール病やマファキ症候群では

悪性化の率が高いことが指摘されています。

 

単発性では原因は不明ですが、多発性の例では家族性発生もあり、

遺伝性素因の関与も指摘されています。

症状の現れ方としては、手の指など小さい骨では、

膨張性に骨がはれます。ほとんど痛みを覚えることはありませんが、

骨皮質が薄くなって病的骨折を起こして発見されることがあります。

大腿骨など大きな骨では、他の原因でX線検査を行い、

偶然に見つかります。

 

検査や診断に関しては、骨内部の腫瘤の拡大に伴って、

骨皮質が内部からかじられたようになって薄くなるために、

X線写真では骨の透明巣として確認されます。

病的骨折は、この薄くなった部分に起こります。

CT像では、骨内部の欠損と腫瘍部の石灰化がみられることがあります。

軟骨はMRI検査では、水分を強調する

T2強調像で高い均一な信号が得られるので、

軟骨組織の腫瘍診断にはMRIが有効です。

 

治療に関して、痛みを伴う場合には、

軟骨肉腫との区別をするために手術で腫瘍を摘出して

組織検査を行います。

また、皮質が薄くなって骨折を起こす危険がある時にも

摘出術の適応となります。

病的骨折を起こしている場合には、

よい整復位で骨折を治してから手術を行います。

摘出したあとにできた骨欠損部には骨を移植します。

予後は良好ですが、再発を100%防ぐことはできないので、

術後のX線検査による定期的な経過観察が必要です。

また、他の原因でX線写真を撮った時に偶然に発見された場合には、

定期的にX線検査を行い、経過観察でよいでしょう。

日常生活の運動制限は、骨折を起こさないような注意が必要となります。

 

軟骨

前の記事 | 次の記事

関連記事
関連商品



カテゴリー
更新履歴
グルコサミンとコンドロイチン硫酸(サメ軟骨)の効果
2011年1月23日
グルコサミン・サメ軟骨
2011年1月23日
軟骨腫とは
2011年1月23日
軟骨とヒアルロン酸
2011年1月23日
軟骨とは
2011年1月23日
軟骨生活へようこそ!
2011年1月12日
関連リンク



ドメインとは